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   韓国仏教 2008-09-30 / 10324  

 
仏の智慧と慈悲の教えは、韓国の三国時代の四世紀頃に朝鮮半島に伝えられて以来1、700年の間、韓国社会と文化の発展に多大な影響をもたらし、今日に至っている。

仏教がこの地に伝来されるや高句麗、新羅、百済の三国は其々国教として受け入れた。中でも新羅は三国統一の精神的原動力の基とし、これを成し遂げたのである。当時活躍した元暁、義相、慈蔵のような高僧たちは仏の教えをもって戦争と葛藤で悩んでいた民衆の心を癒すと共に、全国の名山に寺院を建立して仏の教えを広く伝播した。

統一新羅時代の仏教は文化的な面から発展を試みられた。仏国寺と石窟庵といった世界的な文化的遺産が造成される一方、無垢浄光陀羅尼経は、世界最初の木版印刷術を、清州興徳寺で印刷された直指心経要諦は、世界最初の金属印刷術を見せてくれた。そればかりではなく、この当時中国で隆盛であった参禅修行法が導入され、禅宗が発展して民族精神文化の新しい地平を開かれた。これは後、三国を統合して高麗を開国するのに思想的原動力となった。

高麗も同じく仏教を国教とし、韓民族の主体性を大いに高め、絢爛たる民族文化を発展させた。特に高麗王朝は、道詵国師の風水地理説の教えを取り入れて、全国の名山に寺院を建立して仏教を広めるのに大きな貢献を果たした。また八万大蔵経版を造成して周辺の外勢の絶えない侵略からの平和を祈願し、八関斎会や燃灯会といった祝祭によって国民統合を図った。

高麗時代には諸宗派が発展した。しかし、僧侶の貴族化と寺院経済の甚だしい繁盛は民の指弾を受けて仏教が知識人層から背を向けられ、政治的に弾圧される状況を招く。

国を開いた朝鮮王朝は国王が個人的には仏教を信望したが、儒教を国教とし、 国の統治理念を儒教とした。朝鮮時代の仏教は抑圧政策によって山中に追い遣られ、孤立し、僧侶は過酷な弾圧を被ったが、深山の寺で修行共同体を成して仏教の伝統を継承し、民衆と共に生きる契機となった。

近代には日本の侵略で日本仏教の影響を受けて妻帯僧が増えるなど僧風が急激に衰退した。解放後には僧団浄化運動を大々的に展開して仏の教えによる正統僧侶が結集して、韓国仏教を代表する統合集団の大韓仏教を出帆させ、今日に至っている。
  
 
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